エイトボール
8 BALL GAME

 

ポケットビリヤードの本場アメリカや日本でも人気のゲームです。日本では初めてやったビリヤードがナインボールという人が多いと思いますが、アメリカで初心者が最初に覚えるゲームはこのエイトボールの場合が多いようです。プロのトーナメントも行われる正式種目です。わたしも初心者が正式な種目を覚える場合はまず、このエイトボールからが良いと思います。ローカルルールを用いれば初心者にとって球を撞く楽しみ味わえ、技術を身につけるのに最適なゲームだと思います。
※最近は日本でも主にエイトボールからはじめる初心者の人が増えてきたように思います。

エイトボール

プレイ人数:2人
使用球:1〜15番

ゲーム概要

1番〜15番までの的球を使い、ゲームボールは8番になります。
まず、エイトボールでは8番以外の球を2つのグループに分けます。1〜7番がソリッド(帯の柄が入ってないボール)というグループと、9〜15番のストライプ(帯の柄が入っているボール)というグループです。
そしてプレーヤーそれぞれが自分のグループを決めて、そのグループの球を全てポケットしたあと、ゲームボールである8番をポケットすれば勝ちとなります。
それでは8ボールのルールを詳しく見ていきましょう。

ルール

エイトボールのラックエイトボールのラックは左図のように組みます。
上が現在の国際ルールであるBCAが規定したラックです。1〜15番の球を使い、8番を3列目の真ん中に、そしてソリッドとストライプのグループボールをそれぞれ最後列の両端に配置します。
両端に置くソリッドとストライプのグループボールの番号は決まっていません。
それぞれのグループボールであれば、好きな番号を置いて構いません。
グレーのボールの部分は決まっていませんので、残りの球を好きに置けます。
ナインボール同様、出来るだけそれぞれの球が密着するようにラックを組みます。

下の図が昔からよく組まれているラックです。
ブレイクでどちらかのグループボールが偏って入ってしまわないように配列してあります。
4列目の中央の二つの球は左右どちらでの構いません。

今でも下の図に近いラックで組んでいるのを良く見かけます。
試合に出る場合は事前に確認しておいた方がよいでしょう。

自分のグループボールの決め方ですが、これが結構ローカルルールによって違ったり、勘違いしている人が多く、むずかしいところですが、正式には次のようになります。
まずバンキングによって、先攻後攻を決めます。
先攻側がブレイクを行います。ブレイクはナインボール同様オープンブレイクで行います。(オープンブレイクについてはナインボールを参照してください。)
この時、何かの的球がポケットされれば、ブレークしたプレーヤーが続けて撞く事ができます。
そしてこの時点ではたとえ何かの的球がポケットされていても自分のグループは決定していません。
この状態を「テーブルオープン」の状態と言います。ブレイクの後は的球が入っても、入らなくてもテーブルはオープンだと覚えておきましょう。

テーブルオープンの内は最初にどの的球に当ててもファールにはなりません。例えば最初にソリッドに当てて、その後的球か手球がストライプに当たりそれをポケットしてもOKです。
ただし、エイトボールに最初に当たった場合はそのプレーはファールとなり順番が相手に移ります。

そしてそのセーフショットによって、どちらかのグループのボールをポケットした時点で自分のグループボールが決まります。
もしその時点で的球がポケットされない場合はプレーヤーが交代となり、依然テーブルオープンのままです。

つまり、ブレークショットの後、どちらかのプレーヤーが初めてセーフショットで何かの的球をポケットした時点でそれぞれのグループが決まるわけです。
テーブルオープンの時はどちらのグループを狙うのも自由です。
ブレークでソリッドのみが入った場合でも(テーブル上にソリッドのグループボールの方が少なくなる)
配置や戦略的にストライプの方が有利だと思えばそのグループを取っていいということです。

一端自分のグループが決まった後は必ず最初に自分のグループのボールに手球を当てなくてはいけません。
ただし、この時自分のグループ内の球であれば番号は関係なく自由に選択出来ます。

相手のグループボールやゲームボールである8番に最初に当てるとそれはファールになります。
ただし、最初に自分のグループボールに手球が当たれば、その後相手のグループボールに当たり、さらに自分のグループボールに当たって、その自分のグループボールがポケットされればそれは有効となります。
あくまで、最初に自分のグループボールに当てて、結果自分のグループボールをポケットすればいいわけです。

自分のグループボールがポケットされている間は、続けてプレイすることが出来ます。
何もポケットされない場合は相手に順番が移ります。

もし、セーフショットで自分の的球を落としつつ、相手の的球もポケットされた場合は、相手の的球をポケットにいれたままプレイを続行します。

セーフショットでも、相手の的球のみ落とした場合は落とした球をポケットに入れたまま相手に順番が移ります。

なお正式には、エイトボールはブレーク以外はすべてコールショットとなっています。
しかしローカルルールとしてゲームボールの8番のみコールショットとする場合が多いようです。
特に初心者の場合はそうした方がより楽しめるかもしれません。
初心者が上級者と対戦する場合は8番もコールショットなしで良いかも知れません。
また、初心者のみグループボールが残っている段階で間違って8番を落としてしまっても即時負けとはしないといった感じでハンデをつけるようにすれば良いでしょう。

エイトボールではファールの処理が少し複雑になります。
まずブレークでは、基本的にナインボールで説明したオープンブレーク時のファールに準じますが、ファールをした後の処理が違います。
まずブレークでファールがあった場合は相手に順番が移り次の条件を選択する。

  1. 自分がブレークをやり直す。
  2. 相手にブレークをやり直しをさせる。
  3. その状態でプレーを引き継ぐ。

ブレーク時に手球がスクラッチした場合

  1. 手球をヘッドストリング内に移動し、ヘッドストリング外の的球を狙う。

通常のプレー中にファールがあった場合は、ナインボールと同じで、手球フリーで好きな場所に置く事ができます。

また8番の処理も複雑で、ブレーク時に8番がポケットされた場合は、8番をフットスポットに戻し(フットスポットに他の球がある場合はロングライン上にその球と密着させるように置く)、プレーヤーは交代し手球をヘッドストリング内へ移動し、ヘッドストリング外の的球を狙うか、再ブレークする。

通常のプレー中に自分のグループボールが残っている状態で8番がポケットされるとその時点で即時負けとなります。
8番がコールしたポケットと違うポケットに落ちた場合も即時負けになります。
また、8番が場外に飛び出した場合はブレークを含めどんな場合でも即時負けとなります。

たとえ先に最後の自分のグループボールがポケットされたとしても、そのショット内で8番がポケットに落ちれば、負けになります。
8番をコール出来るのは自分のグループボールを落とし終えた、その次のショットからになります。
コールショットとはあくまでワンショットにつき一つのボールだけと覚えておきましょう。

こうして自分のグループボール全てを落とし終えた後、8番を指定したポケットに落とせば勝ちとなるわけです。

またエイトボールには引き分けというものがあります。
引き分けになるのは以下の場合です。

お互いがセーフショットを行うことで逆に自分自身の不利になってしまう状態のときです。

引き分けになる例少しわかりにくいのですが、例えば左図のような場合です。
この場合どちらかのプレーヤーがセーフショットをしても、自分のグループボールに手球を当てた時点で8番をポケットに落としてしまうのが確実です。その為、各プレーヤーが故意のファールショットを繰り返しすことになってしまいます。

こういった時にはお互いが2回ファールショットをした時点で、協議の上そのゲームを無効にし、そのゲームのブレイクをしたプレーヤーがブレークからやり直す。これがエイトボールにおける引き分けとなる場合です。
またこのような状況が考えられるため、BCAルールではエイトボールでの3ファールルールは適用されていません。
(ただし、日本国内の試合では3ファールを採用している場合が多いようです。)

エイトボールは自分のグループボールであればどれから狙っても良いため、初心者にとっては狙える的球の選択肢が多いのでショットを決める楽しみを体験しやすい。
とはいえ、的球の数がナインボールより多く、また8番にも注意しなくてはいけないため、ある程度のポジションプレーや戦略を考えなくてはならず、ネクストを取る練習にもなる。

わたしも長時間ナインボールなんかをやってるときの息抜きにエイトボールを挟んだりしてますが、これはこれで結構面白く、また難しくもあります。

初心者が無理なく楽しみながら技術やビリヤードの知識を身につけるにはもってこいのゲームですが、実際にある程度のレベル同士でやると結構奥の深い面白いゲームです。
まだやった事のない場合はぜひ一度やってみてください。