ヒネリ
ヒネリ(イングリッシュ)

 

ヒネリとは手球の中心より左右の撞点を撞くことで、手球に横向きの回転を与えるショットで、これにより手球がクッションに入った時の反射角を自在に操り、ポジショニングするための技術です。

ビリヤードを上達するためには避けて通れないものなのですが、初心者の方はまず中心撞点で正しい狙いで正確に的球を落とし、その後ある程度正確に手球の動くラインを読めるようになってから取り組んでください。
これは下で説明しますが、手球をヒネった場合、手球のコースにズレが出るからです。そのため、ヒネる場合にはそのコースのズレを”見越して"狙いをつけないと的球をトバしてまう(狙ったポケットに入らない)からです。
また中心撞点での正確なショットが出来ないうちにヒネりだすと、自分のショットに変なクセをつけてしまって、かえって上達が遅れてしまう場合があります。(わたしはそれで苦労してます)

あくまで基本の中心撞きで正確なショットが出来るようになってから取り組んでください。
それまではこういう技術があるという知識と、自分のショットのチェックに役立てるようにしてください。

ちなみにヒネリのことを英語では「イングリッシュ」と呼ばれますが、それはこの技術がイギリスから始まったとかって事らしいですが・・・詳しいことはしりません・・・

Pic01が撞点の違いです。
中心撞点から左右にずらします。
もちろん図のポイントだけでなくショットの加減によって撞点の位置も調整します。

手球の左を撞くことで右回転、右を撞くことで左回転を与えます。
このヒネリも基本的には的球をポケットするための技術ではなく、的球をポケットした後、手球を目的の場所へポジションさせるための技術です。(実際には的球をポケットさせる目的で使用する場合もあります。)
ヒネって手球に横回転を与えると、手球がクッションに入ったあとの反射角に変化が出ます。 Pic02のように通常中心撞点でクッションに向かって直角に撞くと手球は真っ直ぐに戻ってきますが、左の撞点をヒネると手球は左に、右の撞点の場合は右に反射します。

つまり手球をヒネるとヒネった方向に反射角が広がるということです。
これを利用して手球のポジションを操るわけです。

またヒネり(つまり回転)が加わると、クッションに入ったあとの手球の動く距離が伸びます。手球を長い距離走らせたいときにもこのヒネりは役立ちます。

実際にヒネリを使ったポジションの例がPic03です。

このように黄色の的球をポケットしたあと、青い的球へポジションするにも各撞点によっていろいろなコースを取ることが出来ます。
さらにこのヒネリに上下の撞点を合わせれば、最初に手球がクッションに入る位置も変えられるため、更に走らせられるコースの幅が広がります。
こうやって次を考えながら一番良いポジションを取れるようにするのがポジションプレーです。

上図のように手球に対して的球が左側にあるときに右をヒネることを「順ヒネリ」、左をヒネることを「逆ヒネリ」といいます。的球が右の場合はその逆になります。通常順をヒネるより、逆をヒネる方が的球をポケットさせるのが難しいようです。
問題は手球をヒネって撞くと撞き出される手球のコースにズレが出るということです。

その為、中心撞点と同じ狙いで撞いても、的球をポケット出来ないといったことが出てきます。

手球をヒネる場合はそのズレを見越して狙いをつける必要があります。
それが「見越し」と呼ばれるものです。

Pic04のように手球の左右を撞いた場合、手球が放出されるコースがそれぞれ撞点と逆方向にずれて進みます。
このズレ分だけ見越して狙いをつけるのが「見越し」です。

この見越しは使用しているキューの特性やショットの仕方、力加減等によっても変わってきます。
当然、的球との距離が長いほどズレも大きくなります。

上級者が初心者に対して、本格的にビリヤードをやるなら早めに自分専用のキュー(マイ・キュー)を持ったほうが良いと言うのは、この見越しがキューによって違うため、撞くたびにキューが変わってはこの見越しが正確に身につけられないというのが最も大きな理由のひとつです。
また手球をヒネってズレたコースは途中で逆方向にカーブをはじめます。
Pic05は手球の右側の撞点を撞いた場合です。 (図はかなりオーバーに描いています)

このカーブの出方も自分で把握するしかありません。
またキューを立てるほどこのカーブが大きくなる傾向があります。

キューを立てて手球の上方向からヒネリの撞点を撞き、意図的に手球のコースを曲げるカーブショットというものもあります。
またそのカーブの一番きついショットがマッセというショットで、キューをほぼ垂直に立ててヒネリの撞点を撞くことで、手球はその場で孤を描くように走ります。

こういった現象を全て把握して見越すことが出来ないと、ヒネって的球をポケットしながら、手球を目的の場所へ出すことは出来ません。

プロでもヒネるとヒネらないとでは、ヒネる方が的球をポケットする難易度が上がります。ショットを選択するときはなるべく中心に近い撞点から選ぶようにしていくのです。

たとえヒネって手球を目的の場所に出せたとしても、的球をトバしていては意味がありません。(←オレ)
この見越しを正確に行なえるようになるためには、やはり基本である中心撞点を完璧にして、自分の中に正確な基準を作る必要があります。

順番としては、中心撞点による入れと出し→上下の撞点により出しの幅を広げる→ヒネリを覚えて、自由に手球のポジションを取れるようにする。
というようにひとつひとつ確実に身に付けていくことが、結果的に上達を早めることになると思います。(←自分に言い聞かせてます)


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