BALL
maintenance

 

自分専用のプライベートキューを購入したら、自分でメンテナンスおよび正しい保管方法を実践して、いつでも良い状態で使用できるようにしましょう。

といっても普段のお手入れや保管については何も難しいことはありません。
ごく普通に大切にしてあげれば良いだけです。

まず、キューの保管方法ですが、球屋には常連のプライベートキューを預かってくれるというシステムを取っているところが多くあり、ハウスキューとは別に常連のキュー専用のキューラックが用意されています。いつも行く球屋が決まっていて、キューを預かってくれる場合は預けておけばキューを持っていく手間が省け、保管もちゃんとしてくれます。

いつも行く球屋でそういうシステムを取っていない、また自分の家で保管したいといった場合は正しい保管のしかたを覚えましょう。

わたし自身はホームでキューを預かっていないので自宅に持って帰っていますが、たとえ預かってくれたとしても自宅に持って帰ると思います。
大切な自分の道具はちゃんと自分の責任で管理し保管したいからです。

自宅で保管する場合、一番してはいけないのがキューを壁などに斜めに立てかけておくことです。
これではシャフトに横向きの力がかかってしまい簡単に曲がってしまいます。
また何時転倒して大切なキューを傷付けるか分かりません。
まだ横に寝かして転がしておいたほうがマシです。


自宅ではキューケースに入れて保管しているという人も多いと思います。
しかし、キューケースはキューを運搬するためのもので保管するためのものではありません。

キューのような木工製品は加工後も木が呼吸をしています。
その為、キューケースに入れっぱなしにすると木の自然な呼吸を妨げることになります。
とくにニスを落としたシャフトは木の地肌が露出しているのでその影響が顕著に出ます。

また梅雨時などはプレイ中に汚れたり湿ったりしたシャフトの乾燥を妨げ、ひどい時にはカビてしまったりします。

365日ほぼ毎日休みなく球屋に行くような人であれば使用後に乾拭きしておけばケースに入れての保管でも問題はないと思いますが、長期間使用せずに保管する場合などは、なるべくキューケースから出して保管することをお勧めします。
逆にケースに入れて長期間保管する場合は、先に専用のクリーナーでシャフトやバットをクリーニングしてから外気でよく乾燥させた後にケースに入れて保管するようにしましょう。

また、よくケースに乾燥剤を入れている人がいますが、あれも木がもともと持っている自然な水分まで取ってしまうので、入れるとすれば梅雨時ぐらいにしておいた方が良いでしょう。

長期でなくても、普段自宅で保管する場合は、風通しの良い直射日光の当たらない場所でキューラックなどキューを組み立てて垂直に固定できる状態で保管します。

で、自宅で保管する場合にお勧めなのが写真のようにキューを吊るしておく方法です。
このようにバットとシャフトを組み立てた状態で吊るしておけば、バットが重りになりシャフトが曲がることを防いでくれます。少しぐらい曲がったシャフトでもこうしてしばらく吊るしておいたら曲がりが直ったという話もあるぐらいです。

わたしは今のところこれが一番いい保管方法だと思います。
キューを吊るすためのキューハンガーという製品(写真のキュー先にある黄色いヤツ)がビリヤードショップやグッズを扱ってる球屋などで数百円で売ってます。

またキューハンガーが無くても、輪ゴムでキュー先を縛れば代用できます。
ただ輪ゴムは劣化するとキューが落下する恐れがあるので、出来れば専用のキューハンガーを用意することをお勧めします。

そして手入れについてですが、普段は大して難しいことをする必要はありません。
まず、キューに付いているタップが積層タイプの場合は、撞き終わった後のタップ側面に唾をつけて爪などでこすります。こうすることでタップを締め、変形を防ぎます。
またタップの側面が怪しく黒光りします。(笑)
またこういった作業をするためのツールも販売されています。
唾をつけるのはどうもという場合でも、タップは革製品ですので水道水等、普通の水は使用しないほうがいいようです。
どうやら人の唾に含まれている動物性の脂分が革と愛称が良いのだと思います。

また鼻の脂をつけると良いなんていう人もいます。試したらタップがピカピカになりました(笑)
あとはタップがダメになっていないか(タップは消耗品です)、形状は好みの形を維持しているか、チョークがのらないほどタップの表面がツルツルになってないかといったところで、これは撞いている時から気にかけています。

一枚革タイプやファイバータイプの場合は、側面が膨らんできていないかチェックし、膨らんできているようなら側面を削りなおします。(こういう状態を"提灯"と言います)
また、ファイバータイプのタップを使用している人の中には、タップの側面を油性のマジックで黒く塗っている人がいますが、これはタップの側面から湿気を吸収してしまうことを防ぐためだと思います。

わたしは使い終わった後、毎回シャフトをおしぼりで拭いています。(プレー中は乾いた布でしか拭きません)

シャフトをおしぼりで拭いても良いという意見と、拭くのは良くないという意見があります。
これは基本的に出荷時には製品保護のためにシャフトに塗られているニスを購入後はシャフトの滑りをよくするために剥がしてしまうことが多いため、水分を与えるのは良くないということだと思いますが、わたしは気にせずに拭いてます。
(ハウスキューが滑りにくいのはこのニスを落としていないキューが多いためです)

ニスを落とすのは、耐水ペーパー(水は使いません)を使ってヤスるのですが、落とすのは表面のニスのみです。
ニスはシャフトの内部にまで浸透しているので、お絞りで拭いたぐらいでは内部に水分が浸透することはないと思っているからです。
実際、一回ニスを落としても1週間ぐらい使っていると、またニスが薄く浮いてきます。
そのためニス落しは、日にちを空けて何回かに分けて行います。

硬く絞ったおしぼりでシャフトをよく拭いたあと、乾いたタオルで表面が摩擦で暖かくなるぐらいまでよく乾拭きします。
表面の水分を拭き取ったら(すぐに乾きます)、上で書いたようにキューハンガーで吊るしておきます。

ただし、ニスを落としたばっかりのシャフトは乾拭きしかしてません。
ニスを落としてから最低1ヶ月程度は乾拭きのみで、その後おしぼりで拭くようにしています。

わたしのシャフトでは、今のところこれで問題は起こってませんが、シャフトによっては問題が出る場合があるかもしれませんので、メンテナンスなどは全て自己責任でお願いします。
とくにハイテクシャフト、例えばプレデターの314シャフトなどは10枚のメイプル材を接着剤で張り合わせるといった構造になっているので、水分を与えるのは良くないかもしれません。プレデター社でもオシボリで拭いたり、ニスを落としたりするのは避けるようにとアナウンスしていたような気がします。(ただし314でも平気でおしぼりで拭いてる人もいますが)

とりあえず、普段の手入れといえばこの程度しかしていません。
キューにとって一番良い手入れは毎日球を撞いてあげることです。

長期間使用していると、シャフトにチョークが染み込んできて、全体的にチョークの色に染まってきます。
なるべく白いままで維持したいと言う人は、シャフト専用のクリーナーなどもありますので、たまにそれを使用すれば良いでしょう。(チョークが染み込んで青っぽくなったほうが、使い込んだ感があってなかなかいい味が出ますが)

わたしがシャフトで気にするのは、滑りの維持と曲がらないようにすることです。
ただし、シャフトは消耗品なのでダメになった場合は買い換えも必要なのですが、木材を使った製品なので同じ製品でも個体差があります。
今使っているシャフトが気に入っているようであれば、なるべく大切にして長く使いたいですね。



タップ交換

タップは使用頻度にもよりますがキューの中で一番消耗の激しい部分です。
とは言え、通常の使用であれば2〜3ヶ月はもつと思います。(ただしタップの種類や硬さにもよります)
わたしはミスキューが増えてきたり、なんか撞感に違和感を感じはじめると交換するようにしています。

ファイバータイプの場合、タップの寿命が来ると「パンク」といった状態になり、指で押しても変形してしまったりします。
こうなるとまともに撞けないので、交換するしかありません。

積層タイプなどは比較的寿命が長く、またその寿命が分かりずらいのですが、タップがダメになってくるとミスキューなどが増えてくるのでそうなったら交換時期でしょう。

タップにも多かれ少なかれ、固体による当たり外れがあると思います。
わたしは交換後少し撞いてみて、違和感があればすぐに交換してしまいます。
(変えたばっかりで妙にミスキューしたり、打感がいつもよりボヤけるといった場合)
また最初はあまり良くなくても、しばらく撞いてタップが締まってくると良くなる場合もあります。
ただ、積層タップの代表格「モーリタップ」などは外れる方が珍しいと思います。
わたしは今までに一回しか外れたことがありません。
(この外れは出たばっかりのモーリIIIというタップのサンプル版でした。クイックなのにスロー(ソフト)じゃないかと思うほど打感がボヤケた感じでしたが、正規の製品版では外れた経験は無く、すばらしいタップです)

タップを交換するには少し慣れが必要です。
最初はタップ交換をしてくれるビリヤード場もあるのでそこで頼むか、上級者にお願いするのが良いでしょう。
また時間はかかりますが、リペアショップに送ればやってくれます。

そしていずれはそういうところで正しいタップ交換の仕方を習って、自分でも交換できるようになれるといいと思います。
ただし、タップの交換では鋭利な刃物も使い、慣れないと危険ですので最初は出来るだけ上級者についてもらうようにしましょう。わたしは初めてタップ交換したときに、見事にサックリと左手の親指を切りました。

そのうち機会をみてこのサイトにも「タップ交換法」を載せたいと思います。


シャフトのニス取り

購入したばかりのキューのシャフトにはニスが塗ってある場合があります。
最近はニスが厚く塗ってあるのはシャフトの根元のみで、実際に手に触れる部分は殆どニスが塗っていない(正確には薄く塗ってあります)状態のものも多くなっていますが、比較的安いキューではまだ落としていない場合もあります。

このニスは店頭で不特定多数の人がキューを触ったり、プロダクションキューでは比較的店頭での在庫期間が長くなるためにシャフトを保護するためで、最初から買い手が決まっているカスタムキューでは全くニスが塗られていないといった場合もあります。
そしてニスが塗られたままではシャフトの滑りが悪いために大抵の人は購入後ニスを落とします。
ただ滑りずらいと感じない人やいつもグローブをするという人はニスを落とさないほうがシャフトの保護が出来ていいかもしれませんね。

個人的には購入時にある程度落としてあるシャフトしか使ったことがないのですが、それでも落とし方が甘いので自分でヤスリをかけます。
タップ交換に比べればさほど難しい作業ではありませんが、これも最初は上級者に教えてもらいながら行ったほうがよいでしょう。

基本的には耐水ペーパーを使い(水はつけません)、荒い番手のものから順番にかけていって、最後は2000番程度で仕上げます。

わたしは通常400番、800番、1200番、2000番の4種類程度を使って仕上げています。

また、ニス落しもいずれこのサイトに詳しく掲載したいと思います。


メニューへ